日時:平成27年5月30日(土)17時~
場所:カフェ&バーROGA
(札幌市北区北7条西5丁目5)
テキスト:「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫著)
参加者:八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
コメンテーター:八重樫幸一
日時:平成27年7月18日(土)17時~
場所:和風旅館・扇松閣
(旭川市高砂台3丁目8-3)
テキスト:「海に沈んだ対馬丸」(早乙女愛著)
参加者:八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
コメンテーター:浅田政広
小林北海学園大学名誉教授が当日の朝、急遽参加できなくなり、前回に続き欠席。浅田旭川大学名誉教授の丁寧な解説により、話が弾み、充実した議論ができました。今回の会場は初めての宿ですが、明るく元気な女将さんのもてなしも料理も最高でした。
日時:平成27年10月10日(土)17時~
場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)
テキスト:「イスラム国 テロリストが国家をつくる時」
(ロレッタ・ナポリオーニ著)
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
コメンテーター:渡辺 敏昭
2回連続欠席された小林北海学園大学名誉教授が今回は無事参加され、久しぶりにフル参加の読書会となりました。読書会に先立ち経済学部同窓会報への渡辺氏のご寄稿、南氏のクラーク像の絵の会報表紙への採用が話題として出ましたが、いずれも八重樫氏の仕掛けと分かり、氏の影響力の大きさを改めて認識。また、八重樫氏からは第16回北大恵迪寮同窓会「開識社」講演会のご案内がありました(講師は、北大文学部OBで元パシフィック野球連盟一軍審判員の山崎夏雄氏)。さて、本番ですが、コメンテーターの渡辺氏から分かりやすいレジュメをもとにテキストの解説がなされ、その後、参加者から感想、意見が出されました。いつものとおり、その白熱した論議を示す写真はなく、会食の嬉しそうな証拠写真のみです。次回こそ、きまじめな顔をした論議風景を忘れずに撮ります。
日時:平成27年11月21日(土)17時~
場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)
テキスト:「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
(伊藤亜紗著、光文社新書)
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
コメンテーター:米澤修吾
今年最後の読書会でした。今回はお約束の読書会本番の風景写真を撮りました。お店が繁盛しているらしく、ちょっと雑音も気になりましたが、米澤さんのまとまりのいいレジュメとお話をもとに意見交換。著者の記述に対して眉唾くさい、何を言いたいのか分からないという辛口の意見も出ましたが、参考になるところも多々ありました。浅田先生から読書会の直前、シアター・キノで耳の聞こえない家族愛と唯一耳が聞こえる娘の夢を描いた「エール!」(フランス映画)を観て目頭が熱くなったとの感想があり、また八重樫先輩からは奥様とのなれそめ話もあり、興味深く、楽しい読書会兼望年会となりました。次回のロマンス話は小林先生でしょうか。
日時:平成28年1月16日(土)17時~
場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)
テキスト:「大世界史 現代を生きぬく最高の教科書」
(池上彰・佐藤優著、文春新書)
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
コメンテーター:南 幸衛
今年最初の読書会。やや新年会気分もありましたが、テキストについてしっかり議論。この本の基本認識は、今は帝国主義の時代ととらえていること。そしてオスマン帝国、ペルシャ帝国の復活を伺うかのようなトルコ、イラン、イスラム原理主義のイスラム国、南シナ海進出を強行する中国、ウクライナを巡るロシアなど領土拡大の動きをこの観点から説明。参加者の意見としてはそもそも帝国主義の定義がきちんと示されていない、アメリカCIAによる盗聴はメリケルに対するものだけなのか、など鋭い意見が出されました。また、本テキストは対談形式だが、意見の対立がない。言いっぱなしで終わっていているのではないか、などの感想もありました。意見交換のあとは、謹賀新年の乾杯。リタイア後の渡辺氏の生活ぶりに共感と笑い。いつもながら楽しい会となりました。
日時:平成28年3月12日(土)17時~
場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)
テキスト:「文明の誕生ーメソポタミア、ローマ、そして日本へー」
(小林登志子著、中公新書)
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
コメンテーター:小林真之
前回はテキストに難がありましたが、今回は小林教授が厳選したもの。著者は独学でシュメル語を学んだ在野の研究者。著者曰く、明治政府が日本の生き残りをかけて手本とした西洋文明は2000年前のローマ文明に由来し、さらにさかのぼれば5000年前のメソポタミア文明、なかでも最古のシュメル都市文明にたどり着くのだと。今回の本はまさにそのシュメル都市文明がターゲットでした。テーブルの中央に地球儀を置いてシュメル都市文明の地政学的位置を確認しながら論議。著者は歴史の祖型をみれば歴史の本質がわかり、今の文明社会がどこに行くのかのヒントを得られるのではないか、もしそうであれば著者として本望と述べています。いくつか印象に残ったこと。シュメル文明時代の男性捕虜は目をつぶされて奴隷にされたこともあったようで、人民とは目のない民と書くのであるから、奴隷のようなものということ?ローマの街道は軍用道路なのでまっすぐに作られたと書かれていましたが、これは北海道の国道12号線にある日本一長い直線道路建設の理由が、道路開発に駆り出された囚人の脱走防止のため見晴らしをよくするためという「通説」以外の根拠になるか?など。終了後はいつもの楽しい飲み会になりました。