日時:令和元年6月1日(土)15時30分~17時30分
読書会 15時30分~16時15分
懇親会 16時15分~17時30分
場所:然(ぜん)(札幌市中央区北4条西4丁目札幌日興ビル地下1階)
※地下鉄南北線さっぽろ駅8番出口より徒歩1分
TEL 050-5868-9277
テキスト:「"戦争と平和”の混沌 カイロ大学」
(浅川芳裕著、KKベストセラーズ[ベスト新書])
コメンテーター:八重樫 幸一
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
カイロ大学は、世界に混乱をもたらす人物と平和を求める出身者が混在しているのが特徴であり、両者の間で死ぬか生きるかの思想闘争が繰り返されている。”混乱と闘争”という学風を持つカイロ大学が彼らの人生に学びの園という領域を越えた影響を与えているというのが本書の主題であると筆者は言います。この”混乱と闘争”の中で輩出された出身者としてヤセル・アラファトPLO議長、サダム・フセイン元イラク大統領、アイマン・ザワヒリ国際テロ組織アルカイダ最高指導者、小池百合子東京都知事などがおり、著者もその一人です。前回のボリューム感が半端ではなかった「地球の歴史」に比べると楽かなと思っていたテキストですが、読み進めるうちに混沌の世界に引きずり込まれ、難儀してしまいました。報告者は、カイロ大学はアラブの現状を作りかえようとする人たちが集まっているところ、とコメントされましたが、まさにそのとおりであると感じました。
日時:令和元年7月20日(土)17時00分~
場所:ヤマイチ中村(旭川市3条7丁目トーエービル2F ℡0166-25-1477)
テキスト:「ふしぎな君が代」( 辻田真佐憲著、幻冬舎新書)
コメンテーター:浅田政広
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
浅田先生から本書を取り上げた理由、各章のポイントなどについてレジュメに沿って説明がありました。なかでも第一章「なぜこの歌詞が選ばれたのか」の41ページ以降が一番面白いとして、蘇我物語や川口和也氏による「『君が代』の履歴書」の内容などを紹介しながら「巌となりて」の極めておおらかな歴史的意味を解説され、皆さん苦笑い。「ヤマイチ中村」で美味しい海産物を食した後は、恒例の二次会を「花の館」で。小林先生を始め皆さん、大いに歌いました。写真は「花の館」で撮影したもので、一次会で帰札された米澤さんは写っていません。ごめんなさい。
日時:令和元年10月18日(金)16時00分~
場所:居酒屋しじみちゃん(札幌市北区北23条西4丁目サンブリッヂビル地下1階
℡011-798-0214)
テキスト:「自動車会社が消える日」( 井上久男著、文春新書)
コメンテーター:渡辺敏昭
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
今回は、渡辺氏の紹介の店で壁に貼られた大正、昭和?のレトロな札幌ビールのポスターが心地よい店で開催。然(ぜん)で気になった店内BGMもそれほど気にならないレベルでした。今回のテキストは自動車産業に起きている「クルマのスマホ化とロボット化」というパラダイムシフトの中で主導権を取りつつある海外の自動運転用のソフト開発会社、部品メーカー、半導体技術会社と出遅れがちな日本の自動車製造会社の状況について書かれたもの。コメンテーターの渡辺氏は我が国の産業界の頂点に君臨する自動車産業・メーカーが無くなることがありうるのかという疑問から本テキストを選定するとともに、デファクトスタンダード化の動きから乗り遅れている我が国の自動車産業界・メーカーの現状を踏まえ日本(日本人)はルールづくりに参加するのが下手なのかもしれないとの感想を述べられました。なお今回は集合写真は撮りませんでしたので、この店の一押しの手羽先の写真を載せます。とても美味でした。
日時:令和元年11月30日(土)16時00分~18時30分
読書会 16時00分~17時00分
懇親会 17時00分~18時30分
場所:居酒屋 しじみちゃん(札幌市北区北23条西4-2-37 サンブリッジビル地下1階)
テキスト:「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?経営における『アート』と
『サイエンス』」(山口 周著、光文社新書)
コメンテーター:米澤 修吾
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
日時:令和2年2月1日(土)16時00分~18時30分
読書会 16時00分~17時00分
懇親会 17時00分~18時30分
場所:居酒屋 しじみちゃん(札幌市北区北23条西4-2-37 サンブリッジビル地下1階)
テキスト:「富山は日本のスウェーデンー変革する保守王国の謎を解くー」
(井手 英策著、集英社新書)
コメンテーター:南 幸衛
参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛
中国・武漢発新型コロナウイルスが中国外にも急速な広がりを見せる中、マスクを着用しながらメンバー6人が集合。読書会に先立ち、病み上がりの八重樫、南両氏から状況報告や安否確認があり、その後、南氏から今回のテキストについてレポート、コメントがありました。その中で南氏は、筆者が示す「ゆたかさ」の中身や「ゆたかさ」と「共在感」という富山の県民性との関連性について疑問を示す一方、高齢者施設、児童施設、障がい者が同一施設内で共存する多世代交流型施設を評価した。その後の意見交換では、東京新聞紙上に掲載された中島岳志氏の本書に対する書評の中で同氏が「保守的なものとリベラルな価値観の融合を具体的な生活世界において実現するヴィジョンと政策が求められている。」と述べていることに対する共感の声が出た。また井手氏が富山の「ゆたかさ」を評価する上で基準としたスウェーデンの具体的な「ゆたかさ」がほとんど示されていないことへの問題点が指摘された。なお、席上、浅田教授から北海道新聞への投稿記事と言い換え(ごまかし)一覧、対立国双方の国民側の連帯の重要性・必要性、チェストナッツ・ハンティング・ルールのペーパーが配布された。読書会の後は、店側の勘違いでいつもと違う料理内容となったものの、大変美味しく、楽しいひと時を過ごした(写真なし)。