■第44回

日時:平成29年4月22日(土)17時~

場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)

テキスト:「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎」

     (ジャレド・ダイアモンド著、草思社文庫)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛

コメンテーター:小林真之

今回のテキストは、原書で400ページ、文庫本で800ページを超える大作でした。ゆえにこれを数枚のレジュメにまとめるために御苦労された小林教授に感謝します。教授は著作の課題は人類社会の不均等な発展の解明であり、その解明に向けたアプローチの方法は「生物学的差異」=「人種差別的説明」からではなく、「環境の差異」=「地理的要因から人類社会の歴史に見られる大きなパターンを説明」するところにあり、食糧生産開始の地理的な時間差が大陸の運命を決定づけることになると整理します。以下、長くなりますので省略しますが、「史的唯物論を実証している」、「なぜアイヌが和人を征服できなかったかも説明できる」など、読んで良かったというのがメンバーの一致した感想でした。

今回のテキストにはヒトラーが権力を掌握する2年以上前の1930年夏にヒトラーの乗る乗用車に大型トレーラーが乗り上げ、その際トレーラーの運転手のブレーキ操作が1秒遅れヒトラーが轢死していたら、第二次世界大戦の様相も変わっていただろうという記述がありますが、次回のテキストは、ヒトラーを国のリーダーとして祭り上げた当時のドイツ民衆にスポットを当てた本です。

■第45回

日時:平成29年6月10日(土)17時~

場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)

テキスト:「ヒトラー万歳!と叫んだ民衆の誤算」(船越一幸著、共同文化社)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭

コメンテーター:八重樫 幸一

■第46回

日時:平成29年7月15日(土)17時~

場所:ヤマイチ中村(旭川市3条7丁目トーエービル2F ℡0166-25-1477)

テキスト:「ルポ 労働と戦争」(島本滋子著、岩波新書)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、渡辺敏昭

コメンテーター:浅田 政広

今回は、恒例の旭川開催でしたが、残念ながら2名欠席で実施しました。次回は全員集まることができるよう期待します。

<本書の目次>

第1章 在日米軍基地という職場(鹿屋―進駐軍上陸地の碑/沖縄―求人広告の向こうに ほか)/第2章 「軍」と「民」のバリアフリー(ハイテクに支えられる兵器/派遣社員という迷路 ほか)/第3章 ものづくり立国の戦争(潜水艦と神戸港クルーズ/防衛秘密というカーテン ほか)/第4章 Switch(転換)=九条が消える日(航空―民間機の軍事利用/命を守るためなら ほか)/第5章 明日へのジグソーパズル(台風、戦争、そして雇用/三重に積みあげられた約束 ほか)

■第47回

日時:平成29年10月7日(土)17時~

場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)

テキスト:「交わらないから面白い 日韓の常識」(前川 惠司著、祥伝社新書)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛

コメンテーター:渡辺 敏昭

今回はメンバー全員が参加しました。冒頭、渡辺氏より今回のテキストについて、2年前に日韓関係のテーマへのリクエストに応えること、最近の朝鮮半島情勢の緊迫化でタイムリーな内容であったことなど本の選定理由が述べられた後、レジュメに基づき説明がありました。レジュメは非常によくまとまっていて、ところどころポイントがずれて読みずらいテキスト本よりずっと分かりやすいということで意見が一致。また、著者の考え方、捉え方に対する疑問点も出され、活発な論議となりました。

■第48回

日時:平成29年11月25日(土)17時30分~   

場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)

テキスト:「戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで」

             (倉本 一宏著、講談社現代新書)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛

コメンテーター:米澤 修吾

今年最後の読書会でした。なかなか、手ごわいテキストでしたが、米澤氏の丁寧なレポートが理解を深める助けとなりました。著者は「自国と他国の歴史に対する・・・二千年に及ぶ歴史への正しい認識・理解と各国相互の尊重こそ、平和と友好の源泉である。」と述べていますが、新羅、高句麗、百済、任那、高麗といったかつて朝鮮半島に存在した古代の国々と日本(倭国)との複雑な歴史的関係、それが現代の日韓両国民の感情にどのような影響をもたらしているか、等々について認識を深めることができ、今後の日韓関係の改善のために必要なことを考える上で貴重な機会となりました。読書会の後は実質的な忘年会として会話を楽しみました。

■第49回

日時:平成30年1月27日(土)17時00分~   

場所:カフェ&バーROGA(札幌市北区北7条西5丁目5)

テキスト:「物語 フィンランドの歴史 北欧先進国『バルト海の乙女』の800年」

             (石野 裕子著、中央公論新社)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛

コメンテーター:南 幸衛 

■第50回

日時:平成30年3月24日(土)17時00分~20時00分 

場所:コバルドオリ「コバル計画」(札幌市中央区北4条西3丁目1-17 旧五番館西武跡地)

   TEL 011-211-1503・札幌駅前まちづくり㈱

テキスト:「新・自衛隊論」(自衛隊を活かす会 編著、講談社現代新書)

参加者:小林真之、八重樫幸一、浅田政広、米澤修吾、渡辺敏昭、南 幸衛

コメンテーター:小林 真之